シュリンプ飼育をはじめ、水草水槽、南米系熱帯魚の飼育に欠かせない存在となったソイル。様々な製品があるなか、現在の飼育スタイルに最適なソイルを目指して3社による共同開発を行いました。多くのブリーダーの協力を得て試作品の製作とテストを繰り返して完成したのがブリーダーズソイルです。
使用する素材は、天然の土壌サイクルにより有機的な栄養素を豊富に含んだ国産の朴黒土と栄養保持力に優れる赤土。水槽内でのろ過サイクルと自浄作用にこだわり、長年の経験に基づく環境維持に有効な成分を吟味した比率で配合しました。
また、独自の焼成加工により一粒あたりの保水量に優れ、ブリーダーズソイルがもたらす軟水効果をスムーズに作用させる働きがあります。粒の表面は非常に多孔質なので、効率的なバクテリアの定着スピードと付着量を実現。その結果、吸着効果だけに留まらず、安定した水槽の立ち上げが可能になりました。
優れた通水性を誇るブリーダーズソイルは、水道水を即座にイオン交換・軟水化します。pH値、GH値を下げることによりアンモニア窒素態を毒性の低い環境に導きます。独自の焼成加工によって、素早いキレート効果を発揮し生体に安全な環境を整えます。
ブリーダーズソイルは、飼育魚やエビに対してストレスの少ない水質ができあがり、安定した飼育を手助けします。サンドに豊富な栄養素が豊富に含まれているので、水草水槽にもオススメです。
- ミネラル分豊富かつ食物連鎖に優れる朴黒土に対して、栄養保持力と食物連鎖に優れる赤土をバランスよく配合しています。
- 水質安定と活性を向上させる酵素の働きを失わない焼成温度で製造。理想的なソイルろ過を行います。
- 水溶力の高いフルボ酸と安定型のフミン質を強化することにより即効性に優れています。同時に植物活性剤の役割も担います。
- 弱酸性・軟水環境を長期維持させるためにベントナイト含有量を徹底追及しました。これにより、粒子保持とpH、GHコントロール性の両立を遂げました。
- バランスのよい成分と栄養素を基に発生してくる微生物や藻類が飼育環境の向上に効果を発揮します。



ブリーダーズソイルは、ソイル選びの際に注目される「吸着系」「栄養系」といった区分けで判断できる製品ではありません。特に、シュリンプ飼育では「吸着系」「栄養系」のどちらも重要です。有機物の吸着と栄養添加、一見相反する役割ですが、互いに悪影響を与えないように作用することが重要となります。
生体飼育上発生するアンモニアの毒性と、ソイル表面で反応発生するといわれるアンモニア態窒素は、底面で生活するエビにとって死活問題です。このリスクを軽減するために、ソイルの吸着作用による無害化が有効とされています。与えるエサや添加剤の余剰分からアンモニアはします。バクテリア分解と吸着効果のどちらも、シュリンプ飼育には不可欠なのです。
吸着能力を追究する一方で、栄養分添加もシュリンプ飼育に欠かせない要素です。ブリーダーズソイルの製品にあたって、配合する添加素材には特にこだわりました。シュリンプ飼育で今、最も注目されているのはフミン酸、フルボ酸といわれる腐植酸です。適応性に優れ、即効性のあるフルボ酸は水溶力に長け生体の栄養吸収、代謝を向上させます。焼成時に効果を失わぬように生成することに注力しました。フミン酸添加剤(ナトリウム筆頭)は長期持続型の環境を主軸に軟水化や微生物の活性に効力を発揮する直接の栄養素です。さらに、界面活性により飼育水の粘性を下げる効果もあります。
フミン酸とフルボ酸を含有したソイルは添加剤は以前からありましたが、ブリーダーズソイルはこれだけではありません。酵素にも注目して開発を進めました。ブリーダーズソイルはフミン酸とフルボ酸、そして酵素を長期持続栄養素の一環として厳選した配合を行っています。酵素にはさまざまな種類があります。そのなかで着目したのが水槽内のろ過に役立つ酵素。土壌サイクルの維持を保つ際、ソイル内で働く「植物性→動物性バクテリア」の食物連鎖を組み上げる際に有効な成分が豊富に含まれています。
立ち上げセット時~3ヵ月の初・中期、熟成期に向かう6ヵ月以降期に分類できます。シュリンプ飼育を行うことによって、ソイルが持つろ過能力(吸着効果)と分解細菌(硝化バクテリア)、土壌内生物の関係が刻々と変化していきます。さらに日々の管理体制や地域の水質差、ろ過方式や水換えの頻度、換水量は、水槽環境や飼育スタイルによってまちまちです。このような状況の中で、安定した飼育と繁殖を繰り返すために最も重要な役割を果たすのがソイルです。ソイル環境がシュリンプ飼育の成否を決めるといっても過言ではないでしょう。ブリーダーズソイルは、このようなトータルバランスを重要視した添加配合を行っています。
ブリーダーズソイルは、エビにとって有害なアンモニアなどの吸着と安定した水質を維持するための栄養添加の両立を実現するため、最良の配合比率の調整に多くの時間を費やしました。
ブリーダーズソイルは水洗いせず、そのまま水槽に注いでください。栄養素と粒子形成の両立を図るため水の中に入ると若干やわらかい粒子に変わります。洗浄すると泥化する恐れがありますのでご注意ください。
水槽内にソイルを敷いて水を注ぐ時は、乾燥状態にあるソイルに時間をかけて水分を吸収させます。ソイル上面を超えない範囲で注水をストップして10分ほど放置し、ソイルの粒子内に水分を行き渡らせます。時間をかけてソイルを浸すことによって、水槽立ち上げ時のソイル効果にムラが少なくなります。

ブリーダーズソイルは幅広いフィルターシステムに対応します。どのようなソイルでも同じことが言えますが、通水性に優れたフィルターとそうでないフィルターではソイルの持つ効果に差が出ます。飼育目的によって適したろ過フィルターを選択し、ソイルも効果を最大限引き出しましょう。
たとえば通水性に優れる底面フィルターを使用した場合は、ソイルの吸着効果や軟水効果を強く発揮します。一方、急激な軟水化や吸着効果を求めない長期影響型のソイル効果を期待する場合は、スポンジや外部式フィルターなど他の方法で立ち上げてください。底面フィルターではエアレーションの強弱によってソイルの飼育水に対する作用度合いが変わります。外部式フィルターやスポンジフィルターであっても水槽内を流動する強さによって水質が変化します。従来より飼育してきた生体の「慣れ」も含めた水質調整が安定した飼育の要となります。リセットや水換え、添加剤とのバランスを吟味した上でソイルの使い方を追求することを推奨します。
ソイルは目安量より薄めに敷くことで水質に対する影響が緩やかになります。底床が目詰まりしにくい面でもメリットがあると考えられます。反対に、ソイルを厚く敷いた場合は土壌内の環境サイクル面積を増やし、好気性ろ過に対して構築が難しいとされる嫌気性ろ過を高めることが期待できます。同じソイルの厚みでも水質変動を抑える小換水や足し水を行うのと、頻繁に換水しながら水質維持するのとでも水質に違いが表れてきます。さらに、ソイル粒の大きさによっても水質は刻々と変化します。
ろ過フィルター選びだけでなく、ソイルの厚さや飼育スタイル(水換え方法や換水量など)も考慮に入れて、飼育目的に合った組み合わせを模索してください。場合によっては他社製品との組み合わせで独自の環境を構築できるかもしれません。

※他社製品との組み合わせは予期せぬ反応が起こる場合があります。すべて自己責任で行ってください。
シュリンプ飼育では各種添加剤を投入する場合も多いと思います。しかし、使用する栄養素や含有量、製品の種類によって効果は異なるので、各添加剤の反応による水質変化は確証が持てません。しかしながら、実験段階で協力した頂いたブリーダーやモニターの方々から、添加剤を使用することでより高い効果が得られているとの意見も数多く寄せられています。
水槽環境や飼育目的、使用方法によってソイルの効果は変わってきます。一概にソイルの特性を断定できないのが製品作りの難しさであり、追求しがいがあるところです。天然の素材による製造ムラ、水質変化は避けて通れない問題でありますが、製品理念を尊守できるようにクオリティーの維持に努めていきたいと考えております。



















